2009年7月9日木曜日

MW(ムウ) (1) (小学館文庫)



主人公の結城は、毒ガスによって良心のない人間へと、悪魔へと変貌しました。
 では、良心がないとは、一体どういうことなのか――その答えは、「迷いがないこと」です。

 結城はなんの迷いも、ためらいもなく、男に抱かれ、女を抱き、人を騙し、殺めることを繰り返しました。そしてその結果、世界の存亡を左右する兵器まで手にします。それは、一体何を表しているのでしょうか?それを考えたとき、これが決して、ただのお話でないことに気付かされます。

 物語の最後は、決して終わらせることのできない、戦争というもの、良心を捨てた人々のしたたかさを、象徴しているようにも思えます。

 救いのない話ですが、だからこその重みを感じました。

2009年7月8日水曜日

PLUTO 8 (ビッグコミックス)



原作の「鉄腕アトム」に特に詳しい訳ではなですが、
浦澤直樹氏が好きだったので、
1巻から順に購読していました。

タイトルが「アトム」じゃないところも面白いですねw
1巻から途中までは、ゲジヒトというロボット目線で描かれてます。

最後はもちろん、アトムの活躍があるわけですが、
強い感情や信念を持ったロボットがでてきて楽しめます。

そして、ゲジヒトの存在の大きさはこの巻でも。
「憎悪からは何も生まれないよ」そんな彼の言葉が
よく聞く言葉ではあるけれど、とても胸を打ちました。

人間とロボット ・・・ 感情がある者と、ない物。
アトムや、その他の高性能なロボットたちを話で読むと、
そんな風に区別できないですね。

憎悪だとか、愛情だとか、悲しみだとか、
色々な感情を理解できる彼らを、
ただの鉄の塊とは呼べません。

2巻あたりの、ノース二号の話は今思い出しても印象的です。

すべての、結末がここにあります。
是非、全巻通して楽しんで頂きたい作品です。

浦澤氏の、情景描写や、ストーリーの魅せ方は
やはり秀逸だと、自分は感じております。

同氏作の「モンスター」などの作品もそうでしたが、
全巻通してみると、一つの大作映画を見たような感覚が生まれます。

興味をお持ちでしたら、是非お読みになることをお勧めします^^