2009年2月7日土曜日

火の鳥 全13巻セット (角川文庫)



映画、ドラマ、小説など、人間の表現手段のすべてを尽くしても、このようなスケールの大きな物語を作り出すのは難しい。

SFXなどの表現手段の問題ではなく、テーマの大きさの問題だ。

古代の昔から永遠にも近い未来まで、時間と空間を飛び越えて物語りは展開する。

各編ごとに登場する人物も時代も変化するのだが、常にそれらを「火の鳥」が見守ることによって物語りはそれぞれリンクしてる。

「命、生きること、死ぬこと」という壮大なテーマをこれだけ見事に描ききった作品を生んだ、手塚氏に感謝。

日本の漫画界の最高傑作といえると思う。そう思っている人は少なくないと思う。

この後、いくら流行のアニメや漫画が生まれようが、これほどの名作はなかなか出てこないだろう。

50年先、もっと先になっても、「平家物語」や「2001年宇宙の旅」のように「古典」として生き残る作品になるのではないか。

初版出版当初とは異なる結末の物語も多い(乱世編、生命編など)ので、初版の結末も読んでみたいが、今では入手できないのが惜しい。

全ての物語はつながっているので、一冊づつではなく、セットで購入して、すべて読みきることをお勧めしたい。

そのスケールに圧倒され、感動すること間違いない。

どんな賛辞をもってしても語りつくせない。

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